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古山・小貫さん
Date : 2002.12.19
Number : 021
ML ID :
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古山:その経済がね。もう、その行き詰まりが見えちゃっているところなんですよね。国債の残高と年金と、今の不良債権と、もうサラ金状態ですよ。能力あるはずと思ってた人たちが、サラ金地獄から抜け出せなくて、手当たりしだいにそこらの金に手をつけることしかしていない。遠からず、崩壊しちゃう……。でも、ぼくは、日本ってのは、それでそのまま、ポシャるような社会じゃないと思っている。
小貫: ポシャんない。ポシャんない。だってさ、ブラジルみたいな国だって、ちゃんとやってるんだから。日本と比べたら、破綻っていう意味では、めちゃくちゃ破綻してるのにさ。人間なんてそれでもちゃんと生きていけるんだと思いますよ。
参加者: そこには楽観的か、そうじゃないかっていう大きな違いがあるような……。
小貫: 経済の全体が落ち込むっていうレベルの話じゃ、死ぬほどじゃない。その中で、ある一部の人が、持っているものを全部失わないという守りにはいると、その他の人たちは死ぬのに近い、つまりホームレスの人たちが増えているという状況に今なっているけど、ああいうふうになっちゃう。
オランダのおもしろいところですが、オランダではみんなでちょっとずつ貧しくなろうっていうことを考えて、ワークシェアリングっていうやつをしてね、それで国全体が逆に少しずつよくなってきた。みんなでちょっとずつ労働時間と給料を減らすかわりに、失業者を出さないようにということをやって、これが大成功した国ですからね。
古山: それね、自分のことしか、っていうのをね、日本の中等教育が作っている。日本的じゃない。日本の論理じゃないんだよ。自分が点採らなきゃ、破滅だというところに、生徒たちを全部囲いこんじゃってるから。あの論理がそのまま資本主義の論理になって、自分がこうしなきゃ生きていけないんだってなっている。実は、受験勉強、入試地獄をどう解消しようか、っていうこと、ものすごく下手くそだったんですよ。試験方法をいくら変えたって入試地獄はなくならないんです。今までペーパーテストでやっていたけど、それじゃまずいから、人物評価にしましょう。といったって、どうやったら評価されるか、しのぎ削るのに変わりない。哲学を変えるか、希望者対入学者の比率を同じにするかしか、これしか策がないはずなんですよ。ところが、教育の舵取りを、大学の学者たちにばかり諮問しているのがいけない。彼らは、実行の段階になると、自分の大学のランク維持しかできない立場なんですよ。あの制度、全部いじっちゃって、例えばフランスのバカロレアみたいにしちゃうとか、入れるだけ入れちゃって、それだと環境悪いから、逃げるやつは逃げるだろう、くらいでやる。これで東大をつぶせばよかったんだよ。
小貫: 国立大学はやっぱり全部、コミュニティカレッジとか市民大学みたいにするべきです。国立、公立なんだから、試験で通った一部の人しか入れないなんてのは、全くおかしい。公共性ってさ、文部科学省はいつもいうけど、こんなに公共性のないことはないと思う。公共のものなんだから、誰だって入れる場所にするべきなんだな。東大なんてセントラルパークみたいに広いんだしさ。試験とかで入るのは、私立の大学だけでいいんじゃないかな。どうだろ。
古山: 大学のあり方自体も、きちんと考えなくてはいけないけど、まだ、やってないんです。ともかく、やっとチャンスがめぐってきた、というのは、少子化。ぼく、実際に受験生を相手にしているんだけど、毎年緩んできている。おととしは、ここの大学は、この点数採らなきゃ入れなかったところが、次の年は、小論文ひとつでよくなっている。次の年は、なんとか来てくださいって、あの手この手で勧誘している。4分の1くらいの、数は正確じゃないけど、大学が、今そうなってるんじゃないかな。そうすると、受験勉強しなくたって大学行けるんですよね。今、低ランクの大学の頑張りどころだと思うの。私は本当に教育をしますと。教育っていうのは、本来ね、どこがスタート地点だろうが、その人が何であるかをちゃんとみていって、できるだけのことをしてあげる。これが教育ってもんでね。それをきちんとやった大学っていうのは、10年後すごい評価されてると思う。それをやってるから人が集まってきて、学力低くても、経営安泰ですよ。確かに、算数はできないかもしれないけれど、確かにあそこの人間たちは、なんかきらっとしているものを持っているなと、そういう大学になればいいんだ。すごいいいチャンスがきていると思うね。
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