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私たちは「信条に基づいて教育を選べる社会」を作ろうという運動をしています。
先日の朝日新聞の記事がきっかけで、今、日本各地の人たちが国会議員や新聞社への手紙を準備しています。
最初は、横浜のひとりの女性、母親が呼びかけたことです。
彼女の気持ちを知ったとき、ブラジルで起こったことを思い出しました。 あるファベーラ(貧民街)がブルドーザーで撤去され始めたときのことです。 警官や役人に命令されるまま家具を運び出す住民と、「住」の権利を守ろうとする住民がありました。 その様を新聞の報道で知って、最初に応援に駆けつけたのは街の女性たちでした。 私の妻も駆けつけました。 カトリック教会、平和大学、人権団体の人たちも集まってきました。 最後には、女性と子どもたちを先頭にファベーラの前に人間のバリケードが生まれ、とうとうブルドーザーは帰っていくことになりました。 今、日本では、中学生の40人にひとりが学校に通うのをやめてしまいました。 中学生の1割は不登校寸前だともいわれています。 傷ついた心は大人になっても癒されず、日本中で何十万という人がひきこもりの状態にあるそうです。 20年前に騒がれた校内暴力は当時をはるかに凌ぐレベルに達し、いじめの問題もいよいよ深刻です。 教育を改革しなければいけないという思いは、日本人すべての思いだといえるでしょう。 行政もこの事態を重く受け止め、市民が提言して作る「コミュニティ・スクール」の方向も検討されています。 今日の政治状況の中で、教育が自由化される日は近いでしょう。 問題は、その自由化のされ方です。 日本の教育を自由化するのは「為政者・産業界の思惑」なのか、「市民の真摯な願い」なのか、その違いによって、自由化以降の日本に栄える教育の種類が大きくかわってしまうでしょう。 ブラジルの偉大な教育者パウロ・フレイレはいいました。 「私には世界を変えることができる。 そうすることで自分を作りなおすのだ。 世界を変えることによって、自分を変革するのだ」 日本が必要とする教育改革は、古い社会のほころびを繕うためのものではない。 新しい社会を生むための改革なのだ。 そう確信する人々が集まるとき、昨日までの不可能があっという間に現実となることでしょう。 そのようなネットワークの創造をここに呼びかけます。
呼びかけ文 小貫大輔(チルドレンズ・リソース・インターナショナル)
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