ミヒャエラ・グレックラーさん〈子ども時代〉講演会
  「現代における子どもの教育と医学」
 優れた小児科医として高い評価を受け、『小児科診療室』などの実践的な内容の著書がベストセラーになっている、ミヒャエラ・グレックラーさんが来日します。 誰にでも理解できる明確な語り口と、深い人間愛に基づいた医学への洞察力は、世界中の多くの人々が勇気と光を彼女から受けとってきました。
 近年、心身にさまざまな問題を抱えた子どもたちが急増するなか、教育のなかにも医学的な洞察や援助が必要とされてきています。 小児科外来や校医としての豊富な経験、そしてご専門であるシュタイナー医学の観点も踏まえながら、医学と教育の協力の可能性について語っていただきます。 また、〈子ども時代〉のアライアンスをはじめ社会的な活動にも幅広く取り組んでいる彼女に、〈子ども時代〉を守る活動における医学の課題についても触れていただく予定です。
  ■講演者紹介
グレックラーさん
ミヒャエラ・グレックラー
946年ドイツ・シュトゥットガルト生まれ。 ドイツ文学(ゲルマン学)を専攻。 1978年6年間で医学を修め、ヘルデッケ共同体病院、小児科外来に勤務。 またヴィッテン・ルドルフ・シュタイナー学校の校医を務める。 1988年以降、スイス・ドルナッハのゲーテアヌム、精神科学自由大学の医学部門代表に就任、現在に至る。 W.ゲーベル氏との共著『小児科診療室』は広く一般家庭に読まれるロングセラー。
  2003年3月29日(土) 東京・武蔵野公会堂パープルホールにて
■ 日 時  3月29日(土)14:00〜16:00
■ 会 場  武蔵野公会堂パープルホール(東京)
 JR中央線・京王井の頭線 吉祥寺駅より徒歩3分

 
■ 参加費  前売2,000円/当日2,500円
■ 申込先  日本アントロポゾフィー協会
 TEL/FAX 03-3205-9645
 E-mail asj@pobox.ne.jp
■ 口 座  前売券ご希望の方は、3月11日までに下記郵便振替口座に
 お振り込み下さい。
 00810−0−18972
 ヴァルドルフ=シュタイナー教育と医学の集い
■ 共 催  日本アントロポゾフィー協会
〈子ども時代〉のためのアライアンス
■ チラシ  PDF版のチラシを用意しました[PDF]
   
◎講演メモ [PDF]河端則子さんによる


〈子ども時代〉のためのアライアンスを支持します…。

 20世紀の最後の数十年の間に、子どもと大人の世界は劇的に変化しました。 コンピューターの回路網は地球上の生活空間のすみずみにまで張りめぐらされ、効率優先の経済的思考は人間のすべての活動分野をとらえつつあります。 品質管理やリストラ(企業再編)をはじめ、人間の遺伝子の分子構造の解明その他、倫理的に未解決の多くの問題がそのような経済的思考に拍車をかけています。
 たしかに科学の新しい分野が開拓され、技術的な可能性が広がっていくのは素晴らしいことです。 しかしその一方で、知識と技術が乱用される危険性も、焦眉の問題であるのは明らかです。 ここでは法的な規制だけでは持ちこたえることはできません。 ここで本当に力になるのは、一人ひとりの人間性を強めること、人類が存在し発展していくことの尊厳と価値をより強く意識していくことでしかありません。 「秘密に満ちた道は、内面へ向かう」というノヴァーリスのことばは、外なる世界において生活の安全が脅かされ、支えとなる価値観が消え去っていく現在、ますます切実なものになりつつあります。
 同時に、現代の人々の考え方、感じ方には次のような特徴もみられます。 つまり、科学、政治、経済の専門家がいくら耳障りのいい話をしたところで、現在でもなお、人類の4分の3は最低以下の生活水準で暮らしているということ。 また、子どもの権利としての、保護、栄養、衣服、学校教育はほとんど与えられていないということ。 その事実をもはや受け入れがたいと感じている人々はますます増えているのです。 そして、人々は相互に手を取り合い−大きな非政府組織(NGO)から学校のクラスにいたるまで−さまざまな活動を展開することで、インド、アフリカ、南米、東欧、アジアにおける実際的援助や子どもの養育支援を促進するための世界的なネットワークを築こうとしています。
 こうした体験の中から、1999年2月、ニューヨーク、ロンドン、シュトゥットガルトで「〈子ども時代〉のためのアライアンス」(Alliance for Childhood)」が設立されました。 これはさまざまな個人と団体・組織がゆるやかにつながり、「子ども時代の権利」を守るための活動を国際的に広げていこうとするものです。

ミヒャエラ・グレックラー(『小児科診療室』あとがきより)
 
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