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2007年09月 アーカイブ

2007年09月12日

カキ、コキ、身辺雑記 vol.1

9月の声を聞いたとたんに忙しくなった。

テリーさんの集いをきっかけに社会問題イニシアティブがスタート、オルタナティブ教育を推進する会設立準備のミーティング、ヴァルドルフ学校運営者連絡会のとりまとめと報告書づくり、久しぶりに子ども時代のためのアライアンスの集いを開催し、子どもの権利条約が締結された11月20日にちなんだ「子ども時代週間」の企画が進行中。竹の子の会(親子の保育の場)の新学期が始まって子どもたちとの再会を喜んだのもつかの間、小学生クラスの準備がなかなか進まない(汗)。ホームページ制作の仕事も4本が並行して進行中の上、遅れているDr.ハウシュカのメールマガジンの発行も急がなくてはならないし、 ニュースレターの校正の仕事と講座の案内づくりも締め切り間近かだ。

そんなこんなで、ブログの更新もままならない日々を送っている。進行中のプロジェクトひとつひとつにお伝えしたい重要なエピソードが詰まっているし、新しい発見や社会論の解説の続きも書きたいのだが、しばらくはお預け状態が続くと思う。

学校運営連絡会でも何度も話題になっているのだが、私たちの活動に切実に求められているのは専従を置いた事務局機能だと思う。課題やアイディアは次々に生まれてくるのに、それを実務に移していくためのリソースが決定的に不足しているために、せっかくよい発想があってもそれを生かすことができないし、重要な機会に動けなかったりすることがあまりにも多いのだ。

各ヴァルドルフ学校が積極的に共通の事務局機能に意義を見出すことができ、共同で維持費を持ち合うことができれば、ヴァルドルフ教育の発展に大きな力になるだろう。8校のヴァルドルフ学校だけでは維持しきれないかもしれないが、日本シュタイナー幼児教育協会と協力するという可能性だってある。

じつはフォーラム・スリーの活動にも、アントロポゾフィー・人智学の活動の事務局機能のような存在として、運動のなかに機動性をもたらそうという意図がある。ニュースレターの発行にしても、さまざまなネットワークや企画のアレンジにしても、アントロポゾフィー・人智学運動の事務局的な役割を果たしていると思っている。

そんな機能がしっかり動いていくためにも、アシスタントやスタッフに有給で動いてもらえる状況をしっかりつくりたい。そのためには安定した財源確保が必要で、現在、物販や会場などの活用について、スタッフが一丸となって新しい企画を進めているところだ。次号のニュースレターにいろいろな案内を同封する予定なので、お楽しみに&ご協力を!

(そうそう、月刊オープンフォーラムの購読収入も大きな助けになるので、購読者拡大キャンペーンにも乗っていただければ、超嬉しい。)

イエナプラン教育を日本に1

永田佳之著『オルタナティブ教育―国際比較に見る21世紀の学校づくり ―』新評論2005

先日、元国立教育政策研究所の研究員で、今年の春から聖心女子大の准教授に就いた永田佳之さんとお話する機会を得た。お子さんをオーストラリアのヴァルドルフ学校に通わせた経験もあり、ヴァルドルフ教育にも理解のある研究者で、「シュタイナー教育の最大の特徴はセレンディピティーがあること」という彼の持論は傾聴に値すると思う(セレンディピティーというのは、意図せずにいろいろな宝物を手にする才能というような意味で、「幸運力」とでも訳せるかもしれない)。

比較教育学の専門家である永田さんと日本のオルタナティブ教育の状況について話しているなかで、オルタナティブのなかでヴァルドルフ教育だけが独走しているのが気になるね、ということが話題になった。永田さんによれば、これは日本に限ったことではないらしく、世界中でヴァルドルフ学校がダントツの躍進を見せているのだ。ヴァルドルフ教育の柱になる理念が明確にあり、カリキュラムや教員養成が整備されていることが、その躍進を支えている。

リヒテルズ直子著『オランダの個別教育はなぜ成功したのか ― イエナプラン教育に学ぶ ―』平凡社2006

これは喜ばしいことかと言えば、そうとばかりも言っていられない。社会というものは多様性によって健全性を保っていくものだし、オルタナティブな選択のなかで自分と比較できるような「朋友」がいることでヴァルドルフ教育も自分たちを客観視する視点をもちうると思う。ヨーロッパやアメリカが経験したように、ヴァルドルフ教育の突出ぶりが社会のなかに反感を呼び起こし、大規模なヴァルドルフバッシングにつながる可能性もある。

それに、世の中には、公教育には満足できないけれども、ヴァルドルフ教育も肌に合わないという人もいる。そのような人たちが学校探しをするなかで、ヴァルドルフ学校の門を叩くこともあるはずで、そこで適切な対応ができることはとても大切だ。自分たちのことだけに必死であればよいという時代は終わったのだと思う。そのためにも、ヴァルドルフ教育関係者がオルタナティブという視点をもつことが、ますます必要とされてきていると感じている。

そんななか、イエナ・プランという教育メソッドについて詳細に紹介する催しの情報が飛び込んできた。月刊オープンフォーラムでもご紹介した、オランダ在住のリヒテルズ直子さんが進めている企画だ。個別教育を重視するイエナ・プランの実践は、ヴァルドルフ教育を目指す人たちにも刺激的な内容をもっていると思う。

世界で子どもが一番幸せな国オランダのイエナプラン教育
― 一人ひとりの子どもを育てるマルチエイジの小学校 ―
シンポジウムとワークショップ
2007年11月10日(土)11日(日)
主催:オランダ・イエナプラン教育の会
後援:在日オランダ大使館、朝日新聞社、平凡社
協賛:株式会社カグヤ
http://home.planet.nl/~naokonet/eventguide.htm http://www.freeml.com/diversity/4803

社会のなかで「ともに発展していく」という感覚を磨くことが、ヴァルドルフ教育の真の発展の鍵を握っている。イエナ・プランのような動きに注目していくことは、そのための大きな助けになることは間違いない。

2007年09月19日

アライアンス報告会と子ども時代週間2007


9月2日の夕べ、久々に子ども時代のためのアライアンスの集いが開かれた。7月9日~13日にブラジル・サンパウロで開かれた「子ども時代のためのアライアンス・代表者会議」に日本から参加した、広島の定者吉人さんの報告会を兼ねて開催した。

定者さんのブラジルの会議の印象は、アメリカ大陸のアライアンスの活動が非常に活発であること。ウテ・クレーマーさんのような力のある活動家がいることや、草の根運動が力をもっていることが大きいのだろう。そして、「出会うことの大切さ」の共有。広い大陸に散らばって活動している人たちは、この会議から「ひとりではない」という大きな勇気をもらって帰って行ったそうだ。

国連の「子どもの権利条約」の重要性が確認されたことも、同会議での大きなできごとだった。この「子どもの権利条約」は、ヴァルドルフ教育者から敬遠されることがある。思春期前の発達段階にある子どもには判断を強要しないことが健全な内的発達を促すというのがヴァルドルフ教育の基本的態度だ。それに対し「権利条約」では、子ども自身の権利の主体性を明確にする上で、子どもの発言権を積極的に認めていくと読むことができる条項がある(第12条、第13条)。「権利条約」にコミットする活動家のなかに、この部分を拡大解釈して、子どもの主体性をことさら強調する傾向があることが、ヴァルドルフ教育者が「権利条約」を敬遠することにつながるのだろう。

しかし、条約をきちんと読めば、「児童の意見は、その児童の年齢及び成熟度に従って相応に考慮されるものとする」(第12条)という条文も定められている。大切なのは、「子どもの権利条約」の全容をヴァルドルフ関係者もしっかりと理解し、その適切な運用について幅広い対話をはじめることではないだろうか。この条約の可能性を、子ども時代のためのアライアンスという場であらためて問い直していくことは大きなチャレンジだと思う。

報告会では、子どもの権利条約が締結された11月20日にちなみ、その前後に「子ども時代週間」を開催しようというアイディアが共有された。「子ども時代週間」の実行委員会に参加したい方は、下記に連絡してほしい。


秋元 tel.090-7839-0103
ciaokaori(アットマーク)msj.biglobe.ne.jp

2007年09月26日

F3ショップ開店!

中秋の名月が美しかった9月25日、フォーラム・スリーのショップが開店した。

デザイン用品や画材、ヴァルドルフ人形、Dr.ハウシュカ化粧品、マカイバリのBDダージリン紅茶、ニュージーランドのオーガニック・ハニーから書籍まで。オープンフォーラム早稲田の講座参加の機会を待たなくても、これからはいつでも買い物を楽しんでいただける。

ギャラリーf3をオープンフォーラム早稲田の会場に移し、スタッフ総出、1日がかりでギャラリー・スペースを改装。苦労の甲斐あって、ギャラリーはショップへと華麗なる変身を遂げた。

見るからに楽しげなフォーラム・スリーのショップで、ゆったりとお買い物を楽しんでいただきたい。

このショップに素敵な名前がほしいと思うのだけれど、どんな名前が似合うだろうか。

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