« これで決まり、だね! | メイン | 韓国にコネクショニストの友を発見2 »

韓国にコネクショニストの友を発見1

金弘昌さん(右)と新妻由江さん(左)

韓国のヴァルドルフ学校「緑の森の学校」の先生、金弘昌(キム・ホンチャン)さんと新妻由江さんのフォーラム訪問(2007年8月19日)の報告をしたい。

金さんは物静かで、「まっすぐ」という形容がふさわしい好男子だった。ドイツでの学びを終えて帰国し、緑の学校に赴任してから1年半ほどしか経っていないという。昼食をまじえながら、4時間半にもわたった懇談を淀みなく通訳してくださったのは、同校の日本語教師、新妻由江さん。そして、韓国の大学での日本語教師の経験をもち、いまは日本に戻られた掃部惠美(かもん・えみ)さんも通訳のフォローをしてくださった(掃部さん、助かりました!)。午後からは、ヴァルドルフの幼児教育者トレーニングにも講師として関わっている金さんの希望で、日本シュタイナー幼児教育協会から役員の松浦園さん(ヴァルドルフキンダーガルテンなのはな園教師)も駆けつけてくださった。

私たちはじつに多くのことを話し合った。なかでも、アジアの縦社会のなかで個と共同体の関係をいかに健全につくっていくかという課題意識が、彼の活動の基底をなしていることがわかり、たいへん嬉しく思った。そのことは、別の機会に書くことにして、今回は緑の森の学校について面白いと思ったことをいくつか紹介したい。

韓国のアントロポゾフィー・人智学運動は、日本の活動の草創期に似て、全体の様子が把握できる状況ではないようだが、ヴァルドルフ学校は少なくとも2校存在する。ひとつは対案学校(後述)として5年前にスタートした緑の森の学校で、もうひとつは制度的な縛りのない完全な自主運営校であるという。

対案学校というのは日本で言えばフリースクールという扱いだが、教育制度的な裏付けをもっている点が日本のフリースクールとは異なっている。世界の教育制度の研究者である永田佳之さんや古山明男さんによれば、韓国の教育制度は多様性に対する取り組みの面で日本よりもずっと先進的な位置を占めている(というより、日本の教育行政があまりにも保守的すぎるのだが。韓国の制度についてより詳しく知りたい方は、永田佳之著『オルタナティブ教育 ― 国際比較に見る21世紀の学校づくり』〔新評論2005年〕を読まれるといい。また、教育の多様性の会での古山さんの発言も参考にしてほしい)。

About

2007年08月24日 12:49に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「これで決まり、だね!」です。

次の投稿は「韓国にコネクショニストの友を発見2」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.34